リップル物語

「銀行とXRPの関係」

どうもツインズナオキ(@twins_naoki)です!

今回は我らがリップラーの頭脳、てにったーさん(@tenitoshi)の登場です<(`・ω・´)

てにったーさんがTwitterで披露してくれた「銀行とXRPの関係」を一つの記事にまとめさせていただきました!!

なぜ記事にするかというと、Twitter見てない人が多数いるからですw

実際にこの”毎日リップル”を見てくれている7割はTwitter以外から来ているんですよ。

だからてにったーさんの力作ツイートを記事で”全文”ご紹介するわけです。

あ、それと、一番Ripple情報が溢れるTwitterに読者の方々を引き込む作戦も兼ねてますw(リップルが目指す”価値のインターネット実現”の際にはTwitterで盛り上がりたいですからね^^)

ぜひTwitterで情報収集してみてください(*´ω`*)

では参りましょう!!

 

SWELLに向けてxシリーズ統合が始動するのかと期待が高まる

xCurrentとxRapidがついに相互接続されたと言われています。

以前からxシリーズの統合はリップル社として力を入れてきたことなのでSWELLに向けてついに始動するのかと期待が高まります。
ここでは肝心の銀行とXRPの関係について今までの情報を踏まえて説明したいと思います。

ブリッジ送金の方法には2種類あり、銀行の役割も複数存在する

実はブリッジ送金は理解するのがかなり難しいと思います。理解したと思ってたのに新しい情報を見るとなんか違う、という経験をした方も多いと思います。(私はいつもです。)
なぜそんなに難しいかというと、実はブリッジ送金の方法には2種類あり、それにより銀行の役割も複数存在することが原因です。

 

そこで今回は2種類のブリッジ送金の流れを整理し、銀行がXRPとどう関わるかをまとめます。

これが理解できるとSWELLや銀行関係のニュースの時に「この銀行は◯◯だからXRP保有する」とか「あの銀行はXRP保有は無いけど市中に流動性をもたらしてくれる」といった区別ができるようになるはずです。

xCurrentとxRapidでのブリッジ

ブリッジ送金は実は2種類の方法が想定されています。1つはよくご存知のxRapidを使う方法、もう1つはxCurrentだけでブリッジする方法です。今日のニュースでxCurrentとxRapidが統合されたので前者は「xRapid+xCurrent」としても良いかもしれません。整理すると①xRapid+xCurrent ②xCurrentのみとなります。

 

まずはメジャーな①xRapid(+xCurrent)から。これは世界中のXRP取引所を、法定通貨⇔XRP間の通貨交換の場として利用するやり方です。下図が具体的な送金の流れです。図にある銀行は全てxCurrentを使って相互接続されています。そしてブリッジ送金のキーになるのが真ん中の青色「送金業者」or「銀行X」です。

 

図は日本⇒メキシコの例です。「送金業者or銀行X」は銀行Aから注文を受けると2つの取引所に資金を入れて、JPY⇒XRPとXRP⇒MXNと取引所の「トレード」で通貨交換します。詳細はスキップします。知りたい方は図に記した説明文をお読みください。ポイントは市中の流動性を使ってるということです。

 

つまり①xRapid(+xCurrent)の場合、青色の銀行Xはブリッジ送金ルートを「アレンジ」しているだけでXRPを保有する必要はない、ということです。市場内でいつでも通貨交換できるので。やはり銀行はXRPを買わないのか、と思われるかもしれません。青色の銀行Xに関しては将来はともかく今はXRPを保有しません。

流動性の増加 → 送金需要を喚起し市場拡大の効果がある

では①xRapid(+xCurrent)はXRP価格には関係無いと思われるかもしれませんが良いことがあります。

それは市場に銀行送金の資金が入ってくることです。「XRPは流動性が生命線」という趣旨の話を過去に聞いてきたかと思います。①xRapid(+xCurrent)が増えれば、市場を刺激して参加者を増やし流動性増加が期待できるのです。

 

流動性の増加は更なる送金需要を喚起するので市場を大きくする効果があります。

①xRapid(+xCurrent)はそれの第一歩となるものです。以上をまとめると①xRapid(+xCurernt)は、
・ブリッジ送金をアレンジする銀行or送金業者がいる。
・彼らはXRPを保有しないが、市場の流動性を上げる効果がある。と言えます。

xCurrentだけでブリッジする形では銀行が両替商を担う

次に「②xCurrentのみ」を説明します。このXRPブリッジ送金方法は最近まで”Future release”と記載され、あまり公式の説明がありませんでした。近頃のリップル社の文書や動画から判断してどうやらまもなく解禁されるような気配です。(もう解禁された?)この送金方法はxCurrentだけでブリッジする形です。

 

xCurrentだけでどうやってブリッジ送金をするかを説明します。下図は先ほどと同じ日本⇒メキシコ間の送金をxCurrentだけでブリッジする例です。このブリッジ送金の場合、先ほどの①xR(+xC)のキーとなっていた、ブリッジ送金を「アレンジ」する青色の「送金業者or銀行」がいません。

 

代わりに、えんじ色の銀行XとYがいます。この2者は何をするかというと、自分自身で通貨交換の役割を果たします。つまり銀行XとYは、それぞれJPY⇔XRPとXRP⇔MXNの「両替商」を行うのです。Over-The-Counter (OTC)取引と呼びます。ここに登場する全ての銀行はILPで接続され資金が移動します。

銀行がXRPを直接保有する場合は送金金額が大きくできる

この送金方法の特徴は銀行XとYがXRPを直接保有(!)するということです。現状ではリップル社から特別契約でXRPを購入すると思われますが、将来的には我々と似た形で市場からXRPを購入するものと予想されます。ただし通貨交換は市場外(銀行内)で行うため、市場の流動性への直接的な貢献はありません。

 

さらに、①xRapid(+xCurrent)ではXRP保有者は取引所内の投資家=リスクテイカーだったのに対し、②xCurrentではリスクを嫌う銀行がXRPを保有することになるので、価格変動リスクを抑えるためにヘッジコストがかかります。その分、両替に幾分かのコストが上乗せされる可能性があります。

 

しかしながら、銀行のXRP購入&保有以外にももう1つ利点があります。送金上限額が大きい、ということです。①xRapidの場合は取引所の流動性によって現実的なスプレッドで送金できる額が限定されてしまいますが、②xCurrent(銀行のXRP保有)の場合、銀行がXRPを保有している額まで交換可能です。

 

例えば銀行XとYがそれぞれ10億円分のXRPを保有し、同額のJPYまたはMXNを保有したとします。すると銀行が通貨交換するだけなので、いきなり最大10億円の送金が可能になります。これを①xRapidで行うのは現状の流動性では無理でしょう。この高額送金は企業のXRP送金利用を促進させると期待されます。

以上をまとめます。②xCurrentのみ、は
・銀行が両替役となるためXRPを購入&保有する。
・ただし市場外の両替のためXRPの価格や流動性には直接の効果は無い。
・送金コストが若干割高になる可能性がある。
・しかし流動性を無視して高額の送金が可能になる
と言えます。

RippleNetに参加する3種類の銀行

以上が2種類のブリッジ送金の特徴とそれぞれの銀行の役割となります。これに加え、銀行Aや銀行Bのようにブリッジ送金を単純に利用する側の銀行もRippleNetの中にはいます。というかそれが圧倒的な多数派ですが。したがって私はRippleNetに参加する銀行を大きく分けて3つにカテゴライズします。

 

RippleNetに参加する3種類の銀行
黒色: ブリッジ送金を利用する側の銀行
⇒圧倒的多数派
青色: ブリッジ送金をアレンジする銀行(xRapid)
⇒XRP保有しないが市場の流動性を上げる。送金業者と同列。
エンジ色: ブリッジ送金の両替役を担う銀行(xCurrent)
⇒XRP保有。市場外取引。高額送金に対応可。

 

最後に。間もなく開催されるSWELLや今後のプレスリリース・インタビュー等で銀行がXRPに絡んでくる話が増えてくると期待されます。
その際には上述の3種類のうちどれに対応する銀行になるかが区別できれば、それが市場へどのような効果をもたらすか判断しやすいかと思います。以上です。

【引用終わり】

 

余談、RippleNet統合の話

RippleNet統合の話はホームページが更新されたところから推測されました。

これからRippleNetにどんな銀行が入ってくるんでしょうね^^

てにったーさんが言うように、「大きな金額を送金するか否か」が一番大切になりそうです。

3種類の銀行、「ブリッジ送金を利用する側の銀行・ブリッジ送金をアレンジする銀行(xRapid)・ブリッジ送金の両替役を担う銀行(xCurrent)」…ここ、僕もチェックしておこうと思います🔥

そういえば、去年の年末にSBIリップルアジアの沖田社長と、元日銀で金融機構局企画役をやっていた現マネーフォワード・神田さんが「MoneyTapデモ披露」で生放送に出ていました。

参考記事:SBIリップルアジアがリアルタイム送金を生放送でデモ実施

神田さんは日銀に23年間在籍し、2年間金融庁でFintech推進に関するさまざまな政策作りをしていた人です。

その神田さんが、

仮想通貨はオープンでグローバルな仕組みの中で動いていますので海外送金なんかは非常に親和性が高いかなと思います。一方で例えば今の決済ネットワークは非常に速く正確に動いている実績もありますので、すぐに取って代わるというよりは「少額の決済」と「大口の決済」の棲み分けでしばらく進むのではないかと考えています。

と言っています。

要は、明日いきなり仮想通貨XRPを使った国際送金が実現するわけではないが、グラデーションのように新旧のシステムが入れ替わっていく、ということを想定しているんじゃないでしょうか。

なんかわくわくしてきますね!

RippleNet統合に関して詳しくは10月1日のRipple会議SWELLで聞けるかもしれません(*´ω`*)

心待ちにしていましょう!

てにったーさん、掲載の承諾ありがとうございました。

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