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LianLian InternationalがRippleNetに参加しましたね!
今朝起きたらすでに発表されていて良い意味で「オハギャー」でした。ついに中国との接点が公になったなぁと何回もうなづきました。(1人、部屋で)
ー 要点 ー
■LianLianは香港に1億5千万人の登録ユーザー
■19の通貨でブロックチェーンを使用
■中国のEコマースは74兆円の規模
【中国の送金業者がリップルネットに参加!!】
グッドニュース!!
中国LianLian InternationalのxCurrentの使用で、中国のEコマース市場がさらに盛り上がり世界と接続します!!この企業、香港に1億5千万人の登録ユーザーがいます!! https://t.co/PPDQZy53xD pic.twitter.com/VGtJzT0g4b— ツインズナオキ@リップル図解ブログ (@twins_naoki) 2018年2月7日
これでLianLian Internationalは顧客サービスの向上やコスト削減が望めて、RippleNet参加メンバーには「中国との接続」が簡単になし得るという両者ウィンウィンな関係を構築できますね。
それでは今日の速報図解を持って今回の提携話を掘り下げていくことにしましょう^^
このページの目次
LianLian Internationalって何?
トップに「Connect the world to China = 世界を中国につなぐ」と書いてあるくらいで元々国際的な企業です。
2003年からの企業でばっちり「Cost-effective—cheaper than SWIFT = スイフトを使うよりコスト削減効果あります」と書いちゃってますね。これがRippleNet活用でさらにコストを減らせれば「顧客満足度」は相当上がるんじゃないでしょうか。
ちなみに「Lian」は中国語で「つなぐ」という意味があるそうです。(送金業者なのでちょっとひねりがないけど)「りゃんりゃんいんたーなしょなる」なんで響きは何か親しみが持てますね^^
Eコマースの市場規模4兆ドル(440兆円)の中でも中国は最大の貢献者です。そしてこのりゃんりゃん、中国で「4番目に大きい送金業者」です。
中国のEコマースは6720億ドル(74兆円)の規模がありますが、特に「独身の日」って有名ですよね。独身者はEコマースで買い物しよう!っていう中国の一大イベントです。これがガンガン規模を拡大してまして、24時間の取引額が前年比24%増の1500億元(約2兆5000億円)だそうです。
11月11日の「独身の日」は、中国のインターネット通販の最大の商戦日だ。セールの規模は毎年拡大しており、最大手のアリババ集団や2位の京東集団は中国国内にとどまらず海外の消費者にも目を向けている。
LianLianとリップルで何を目的にするの?
まさにRippleNetメンバーが享受するメリットと同じ「リアルタイム決済・支払明細の確認・コスト削減」ですね。
特にLianLian側は「サポートする19の通貨にブロックチェーンを適用し効率化する」としています。もともと両替商ですから本業の中核部分の効率化になります。かなりコスト削減効果は高くなると思います。
xCurrentで成果が見えるようになればXRPを使用するxRapid導入まで行くでしょうから今回の発表は将来大きな話題を生むと僕は思っています。
そして今回リップル側の非常に大きなポイントとして「リップルが中国との国際送金の中継点になる」ということがあります。これは既存のRippleNetのメンバーが容易に中国Eコマースと接続出来ることを意味します。
実際のどんな使い方をされる?
LianLian InternationalはLianLianPayというプロダクトを持っています。両替・送金・ペイメントを担うんですね。そして香港に1億5千万人の登録ユーザーがいます。
RippleNet参加銀行とどのような連携を見せるかわかりませんが、こういうことが一つ考えられます。
▼RippleNet参加銀行に口座を持つ米国人
▼LianLianPayをサポートする中国のEコマースに行き買い物
▼お気に入りの商品を即座に格安決済が出来る
▼LianLianを通して売り主にお金がすぐ届く
オープンな売り場という前提で、さらに個人輸入となるので各国の法に基づくことになるでしょうけど、格段に便利になりますね。
国境を超えるEコマースは2018年145兆円になるという予測もあるので、地球規模でネットの商品売買が大きくなるということです。
Rippleも中国政府に追い出されてしまう?
一つの懸念点として中国市場から締め出されるというものがあります。ですが、これはないように思います。
そもそも市場に参入するのではないからです。
だからGoogleが中国に参入後、追い出されてしまったのとは少し違うように思います。Googleの検索システムは個人の行動を記録出来ますし、中国政府が検閲する意味で邪魔だと判断されたからです。今は百度などが中国では主流ですね。
今回LianLianが窓口となって中国と世界の国際送金を効率化します。これは中国の市場をどこかの他の国の企業が取っていくような事例ではありません。
Ripple insightでもあったように「接続」を強調しています。
だから今後も中国のEコマースは中国の業者が行っていき、国を越えた支払いだけxCurrentを使うというイメージが正しいでしょう。中国も国際送金に関しては「遅い・高い・不透明」といった摩擦に苦しめられており、Rippleソリューションを取り入れていくのは時間の問題だと言えます。
もし中国が国主導でRippleのxCurrentプロダクトをそっくりそのまま作り変えたとしても、出来上がる頃にはRippleNetの世界的な普及はさらに進んでいるはずです。つまり中国国内で適用するだけで海外へのネットワーク効果を発揮しきれないのです。これがRippleの先行者利益であり、Ripple(ILP)のネットワーク効果の凄さです。
今回の提携はどのような効果をもたらしていくのか
個人的に最近「熱い」と思えるのは、
中国政府のシンクタンク、中国社会科学院(CASS)は、各国の中銀は国際決済での仮想通貨利用を検討すべきだとの考えを示した。
国のシンクタンクの発言!しかも各国に促す形で、結構前のめりじゃないですか!
中国のような海外市場を検討する時、私は中国人民銀行と組むべきだと思っている。リップルは正規の取引機関としかパートナーシップを組まない。
もう中央銀行の名前出してしまってますからね笑。これからすごいスピードで中国との連携が進むと思います。
中国の銀行が他国と送金のやりとりをする時にデジタル資産を使おうとなっているのです。ここは中国の思惑だけでは無理で「国際協調」が必要な部分になるので、協力的な面白い展開になるはずです。
先程紹介したようにこれは「接続」であって「市場参入ではない」というところがポイントですよ!
図解を貼っておきます!
いかがだったでしょう。
中国の市場規模は大きくなります。その近くに日本があるというのは桁違いのメリットです。なんせ商品がすぐに届けられますからね。
中国人による爆買いもEコマースに移り変わっているのですからLianLianのRippleNet参加というのは日本にとっても非常に重要な出来事として思い出されるはずです。
どんどんアジア圏が経済的に融合していきますよ!