リップル図解

【図解】SWIFTとは?国際送金を一手に担うシステムの解説

こんにちはツインズナオキです。(@twins_naoki

この記事では既存の国際送金システムの【SWIFTメッセージングサービス】を図解で説明したいと思います!

これを知るとSWIFTと比べられるので、リップルが【xCurrent】で革新を起こしていく “ストーリー” がより明確に理解できるはずです。

SWIFTという40年間国と国をつないできた送金システムは実際にどう動き(後ほど図解で説明します)、どのような未来を目指しているのでしょうか。

SWIFTが今置かれている危ない状況

まぁ、一言で言うと「非常にまずい状況」なんですね。それは不正送金が多発しているからです。

国際送金の仕組みを理解する前に「不正送金が多発している」という状況を見ていきましょう。

最近のものと金額が大きいものでは、

■2018年 2月 インドシティユニオン銀行、2億円超のSWIFTハッキングによる流出
■2018年 2月 ロシアで送金メッセージ「SWIFT」にハッカー攻撃、約6億5千万円の不正送金
■2016年 4月 バングラデシュ中央銀行からの不正送金90億円、犯人がスペルミスしなければ “1000億円” の不正送金の可能性

などがあります。仮想通貨ばかり見ていると金額の感覚がマヒしてきますが、やはり億超えると巨額ですよね。

ちなみに、仮想通貨のWeb botが2018年5月に既存金融システムが壊れXRPの上昇を予測しています。

起こるかどうかは別として、「国際送金がますます規模を拡大している」という事実をハッカーたちが見過ごすはずはありません。コインチェックの不正流出もありましたし、常に狙われているのです。

ただ、実際にはハッカーたちがSWIFTを攻撃しているのではなくてSWIFTを使ったコンピューターに何らかの手法でアクセスして「不正送金」させているのです。

つまりマルウェアを仕込まれたり、「支払いのメッセージング」と「決済完了」の間に人手を介した銀行業務があるため狙われやすいのです。

これに対しリップル社のエミさんは、

と言っています。

リップルの送金システム「xCurrent」では送金の正当性を承認する “コンセンサスアルゴリズム” があり、信頼のおける「第三者」が不正送金を弾く仕組みがあります。これについては「図解・xCurrent」で説明します。

このようにSWIFT送金は危険な状態であるため、SWIFT自身も各銀行に「セキュリティを高めて」と声明を出してはいますが、直接関与は出来ないんですね。だからこのSWIFTの不正送金問題は解決がしにくいと言えます。

SWIFTって何?

仕事で「国際送金」を扱う人は1度は見たことがあるSWIFT。国際送金においては11000を超える金融機関をつなぎ格段の強さを見せるSWIFTですが、一般の人にはあまり知られていない名前ですよね。

略称であるSWIFTは、国際銀行間通信協会(こくさいぎんこうかんつうしんきょうかい、英語: Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)と言います。

本家のSWIFTの説明↓

SWIFTは加盟者が所有するグローバルな協同組合で、高度に安全化された金融メッセージングサービスを提供する金融業界の標準化団体です。

なるほど、よく分かりませんね!笑。では、少しずつ紐解いていきましょう!

SWIFTは「資金を送金せよ」というメッセージを送る

注:「国際送金」といっても、実際にお金を輸送するわけではありません。

国内の送金は日本の中央銀行「日銀」が、銀行間の資金の数字を「あっちからこっちへ、こっちからあっちへ」と動かしているため問題はないのですが、国際送金には日銀にあたる「世界の中央銀行がない」のです。

そのかわり大きな銀行が国ごとに口座を開き合い、資金を移動させます。この資金移動はSWIFTの国際的な「送金メッセージ」があることによって、世界のどの国のどの銀行にも資金を送ることができるようになりました。ここ40年くらいの話ですよ。じつはあんまり経ってないんです。

で、その実態はメッセージなので「資金を送金せよ」と伝えているだけなんですね。

 

この送金せよという指図(メッセージング)を出し、大きな銀行へ資金が移動し、口座を開きあった外国の大きな銀行へ資金が渡り、現地通貨への両替を済ませ、現地の銀行に着金して決済完了です。やたら長いですね笑。

それもこれも「世界の中央銀行がない」からです。(昔にケインズというイギリス人が「やろう」と声をかけましたがアメリカが拒否したわけです。参考記事:バンコール 通貨の歴史に興味がある人は見てみて下さい^^)

さらに、外貨への両替(外国為替)があるために「円・ドル・ユーロ・ポンド・ルピー…など」必要な通貨を複数準備しないといけません。このため大きな銀行は通貨ペア(円/ルピーなど)や莫大な備蓄資金(ノストロ資金)を用意しています。

莫大な資金を用意できる大きな銀行が図の「コルレス銀行」にあたり、その数は少ないため「手数料が安くなる」など競争の原理が働きません。むしろ複数の中継銀行を通すため「銀行を介すたびに手数料がかかる」という状態に陥ります。

日本では三菱UFJ銀行がこのコルレス銀行で、各国のコルレス銀行と取引をしています。

遅い、高額、不透明なSWIFT送金

■遅い・・・2〜4日(送金失敗で1週間以上)
■高額・・・2000円〜6000円
■不透明・・・着金するまで手数料がわからない

という不満が起こっています。

実際に国際送金する場合はまず相手の銀行の「SWIFTコード(BIC = Business Identifier Code)」を調べなくてはいけません。

英語必須ですし、情報が不足すると戻ってきたりします。手数料もかかったりします…。面倒…。

 

銀行毎に決済システムが違い、人手を必要とするので「送金失敗」→「一からたどって調査」という事も少なからず起こります。

では具体的な流れを見てきましたが、先程の図解を見て何か思いませんか?

そう、バケツリレーです。

SWIFT送金はバケツリレーのよう

渡したい相手まで ”間に何人も” います。途中で水をこぼしそうですね。こぼしたら水が少なくなります。相手に届くまでに水が減り続けますし、最後にどれくらい減るかは渡りきるまでわかりません。

そして、どこかでリレーが止まったりします。その都度調べないといけないんです。どこで止まっているかわからないので、一からたどります。まるで伝言ゲームですよ、これ。

さらに途中で「水の色を変えたい」となれば手渡しの途中で移し替えないといけません。

またこぼれますね笑。

この例では、

「水=お金」
「水が減る=手数料」
「水の色を変える=外貨の交換(両替)」
「バケツ=SWIFTの送金規格」

と言い換えています。

このように人を介す分、遅い、高い、不透明なんです。

今は、「相手の横にバケツの色水を備蓄しておき(大量の死蔵資金のノストロ口座)、そこから相手に渡す(外貨の両替)」というやり方でバケツリレーを荒業でこなしていますが、国際送金の需要がますます高まる中では完全に時代遅れなんです。

これこそがツギハギシステムのSWIFTです。もちろんSWIFT以前の世界、「バケツの規格すら決まっていない頃」に比べると便利ではあります。ですがSWIFTはインターネット誕生よりも前に生まれているため、今の「スマホでバンバン送金が行われている世の中」には合いませんね。

バケツリレーをしないxCurrent

そこで登場する救世主がxCurrentです!シンプル・イズ・ザ・ベスト!

いやぁ、スッキリしましたね。笑

これは「自分と相手がバケツの水を確認しあっている状態」のイメージです。もうリレーをする必要はありません。

これなら途中で水がどんどん少なくなる心配はありませんし、すぐに手渡しできます。途中に人を介さないのでコストが減ります。さらに相手の横に水の入ったバケツを備蓄する必要もありません。水の色を変えるのもすぐに両替商に問い合わせてその場で手数料と為替レートが呈示されます。

つまり、「速い・安い・透明性がある」というシステムなんですね。

だから、世界中でリップルが提携を増やし、中央銀行も顧客になりました。
詳しくは「図解・xCurrent」で説明しますよ!

スマホでバンバン国際送金すると言えば、
スペインサンタンデール銀行のスマホアプリ国際送金」や
SBIリップルアジア主導のRCクラウド共通アプリ・Money Tap」がありましたね!

国際送金は「銀行」が良いか「送金業者」が良いか

国際送金はペイパルやウエスタンユニオン(送金業者の送金サービス)などでいいのでは?と疑問があるかもしれません。確かに銀行より速く、コストも安いです。

でも送金業者が対応している国は限定的なんです。代理店に行かないといけなかったりしますしね。やはり色んな国へ送金する時は銀行口座へ直接送った方が良いという場合も多々あります。

さらに日本では資金移動業の規制で100万円を超える海外送金は出来ません。

ちなみに日本の送金業者は「SBIレミット」などがありますね。SBIレミットは先日リップルと提携した「マネーグラム」と提携していますよ!

参考記事 : XRP高騰!「マネーグラムがリップルXRPを活用する正式発表」でわかること2つ

ペイメント(Payment)とセトルメント(Settlement)には違いがある

よくリップルの送金は4秒というけど、「Suicaの方が速いよ」と言われることがあります。

そんな時僕は、「Suicaが速いのは国内においてだけ」とお答えします。

Suica払いは日本円と同等のポイントで「支払ったことにしてね」という指示(Payment)です。ツケみたいなものですね。あとからSuicaの母体と支払われた店舗間のやりとりで振込が完了すれば良いのです。

でも、例えば国外のアメリカではSuica払いが出来ません。Suicaがアメリカで使えないのは「日本円とペッグ(固定)しているSuicaポイントは受け取れない」からです。受け取れないのはアメリカでSuicaを使う場所やSuicaポイントをドルに換金できるところがないからです。

Suica=国内OK、SWIFT=国外OK の構図ですね。国内においてはPayment【支払いの指示】で十分です。

一方、【決済の完了】であるSettlementとはどういうものでしょうか。

国際送金の場合、「相手の法定通貨で相手の銀行口座に振り込まれて引き出せる状態」にします。これが【決済の完了】のSettlementです。

しかしこれでは先ほどのバケツリレーをする羽目になるんですね…。

ちなみに現金で支払う場合はこのPaymentとSettlementが同時に行われます。

SWIFTが目指す未来とは何か

SWIFTは毎年秋にカナダのトロントで “Sibos” という会議を開きます。この会議に世界各国から金融関係の役員たちが集まります。
(去年リップルは同じ期間に同じトロントで “Swell” という会議を開きました!真っ向勝負!!)

SWIFTはリップルへの対抗として新しく「gpiイニシアティブ」と呼ばれるプロジェクトを始動させています。

このプロジェクトでは、

①即日着金
②手数料の透明化
③送金に追跡機能をつける

という試みがあります。

ただSWIFT gpiでは両替機能がないため死蔵資金があるノストロ口座を削除することはできません。xCurrentならxRapid(ブリッジ通貨XRPを使う両替・送金)のシステムを利用し金融機関が持つコストを大きく削減できます。

銀行がリップルの送金システムxCurrentを使おうとすれば既存のSWIFTも一緒に運用することになり “二重の手間やコスト” がかかります。SWIFTはリップルより送金に関して何十年と先行していた分、「顧客がSWIFT→11000以上、リップル→100以上」と開きがあるんですね。

このあたりを強調しながら顧客流出を防ぎ、新しい技術にも挑戦していくことでしょう。

国際送金は今後もますます拡大していきます。国を越えた人の移動もかつてないほど多くなっているのです。このことからSWIFTの重要性が増していきます。

 

さらに詳しくSWIFTを知りたい方への紹介

システムレベルで知ってみたい!という方の為に記事・スライドの紹介をしておきます。
▷ 国際金融決済システムSWIFTとは(完全版) -スライド-
▷ コルレス銀行を使った国際送金の具体例 和訳
XRPの上にも3年さん(@xrpsurfer
SWIFT(国際銀行間通信協会)-Wikipadia- 
SWIFTとは(公式サイト)

いかがでしたでしょうか。

僕にとって少しとっつきにくい金融の話でしたが、国をこえたお金のやりとりを知ると見える世界が一段と広がりました。

今後このSWIFTとリップルのxCurrentが国際送金の形を変えていくと考えるとワクワクしてきます!

 

次は「図解・xCurrent」の記事をアップしますのでぜひご覧ください^^

 

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